境内探訪

本堂

昭和20年(1945年)、戦災により本堂は消失。その後、昭和32年(1957年)に、現在の本堂が再建されました。 内陣には、ご本尊である十界曼荼羅、日蓮聖人像が安置されています。
晴れた日にはカーテン越しに、木漏れ日のような光が差し込みます。 静寂の中で時の流れを感じることのできる場所です。 当山の本堂は、一般の方にも開放しています。 どうぞ、椅子に座ってみてください。

鐘楼

当山の境内には、鐘楼が二つあります。
ひとつは、境内のほぼ中心にある鐘楼です。 境内は平成16年、大規模な境内改修工事を行いました。 その際に、新しく建立されたのがこの鐘楼です。梵鐘には寄進していただいた方々の名前が刻まれています。 また、梵鐘の中央に記された雲雷寺の銘は、当山住職の直筆文字によるものです。
そして、もうひとつの鐘楼は、本堂の頂にあります。
今はもうほとんど鳴らされることのないこの梵鐘ですが、上町台地が一望できるこの場所から長年、大阪の街の喜怒哀楽を見守り続けてきました。

雷虎(らいこ)の岩

  • 山門を入ってすぐの場所に大きな岩があります。
    この岩には、とても珍しい文様があります。 よく見ると虎が大きく口を開いて雄叫びをあげています。
    その姿の激しいさまと雲雷寺にちなんで“ 雷虎(らいこ)の岩 ”と呼ばれるようになりました。

印度菩提樹

  • 印度菩提樹はお釈迦様がさとりを得られた際にお座りになったとされる木です。
    救いの道であると考えていた苦行を止めたお釈迦様は、菩提樹の下で静かにこれまでを振り返ります。恵まれすぎていた王宮と、苦しい修行という両極端の生活、そして、そのどちらでもない、今この瞬間の静かな瞑想。この時「極端な生活は極端な考え・心を生み出してしまう」と気づきました。これをきっかけに、ついに苦から解き放たれたさとりの境地に達し、ブッダ(=さとりを開いた人)となられました。

身延山久遠寺の枝垂れ桜

  • 山門から少し進みますと、右手の雷虎(らいこ)の岩の後ろに枝垂れ桜があります。
    この枝垂れ桜は、日蓮宗総本山である身延山久遠寺にある枝垂れ桜の一部を譲り受けたものです。山梨県を代表するこの枝垂れ桜は、樹齢400年の大樹で見事に咲き誇ります。
    当山に根付いている枝垂れ桜はまだまだ若い樹齢ではありますが、開花の際には若々しく咲き誇ります。

錦鯉と亀が共に住まう池

  • 当山の池には錦鯉と亀が住んでいます。日差しの強い日や気温の高い日はプランクトンの繁殖でグリーンウォーター現象が起きてしましますが、お近くで優雅に泳ぐ姿を見る事ができます。
    また、晴れの日は亀が甲羅干しに陸へ上がる姿が見られるかもしれません。

天野喜孝氏制作 法華経大曼荼羅

  • 人気ゲーム「ファイナルファンタジー」のキャラクターデザインなどで知られるイラストレーターの天野喜孝氏制作の、法華経の教えを表した曼荼羅(まんだら)です。高祖日蓮大聖人御降誕800年を記念して制作されました。
    金箔を張った画面の中央にお釈迦様、四隅に東西南北を守護する四天王、お釈迦様の足元にはお題目を唱える日蓮大聖人のお姿が見え、その背後に日蓮を見守るように不動明王が立っています。
    ※客殿にお飾りしていますので、一般の方の閲覧はできません。